最近、随分前のことがパッと記憶として蘇っては消えていきます。消えて忘れないうちに書き残します。
2021年3月4月にクルーとして淡路島のSさん艇に乗せてもらったときに、海上自衛隊出身でもあるオールドソルトのYさんから乗艇直後に 開口一番 スマートで目先が利いて几帳面負けじ魂 これぞ船乗り と 五七調 で教わりました。
1.『スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り』
Yさんは特に各々の言葉の説明をすることなく、むしろ2航海で2週間の海の生活で、体で、動きで、背中でしっかり教えてくださいました。
昨日日曜日、家族が西宮での第三回目ワクチン集団接種(ファイザー2回後のモデルナ)を受けて戻ってきましたので 念のために副反応の緊急対応に備えて運転手候補の私は家で待機。いつも以上に暇なので、ネットサーフィングでヨット遊び。見つけました。正式な解釈を。海上自衛隊幹部候補生学校のHPで見つけました。以下、その内容を勝手に要約します。
旧海軍からの伝統精神を表現する標語。船乗りに必要な心構えを端的に表現。海上勤務に限らず陸上勤務や学校教育、さらには日常生活においても適用。
「スマート」とは、『敏捷、機敏、スピィーディー、頭の回転が速い、身のこなし方が良い、洗練された、颯爽(さっそう)と、無駄が無い、形式にこだわらない、明朗、ユーモアがある』などのを表す英語のsmartから。 (颯爽以下、特に明朗ユーモアがあるは私にも当てはまります)
「目先が利く」とは、先見の明、人より先のことを考えられる、臨機応変、視野が広い、進歩的である、周囲に対する気配りに優れている、大勢が把握できる、危険予知能力があるということです。(これは私にも当てはまります。小型飛行機の世界ではsituational awarenessと言って30年ぐらい前からよく聞いてきた言葉です。)
「几帳面」とは、整理整頓、責任感、時間厳守(5分前の精神)、確実、清潔、他人に迷惑をかけない、物・心両面の用意が出来ているということです。 (私は整理整頓ができません。ラッシングで艇内のすべてのものを縛り付けるだけです。いつも時間ギリギリ か ちょっとだけ遅刻します。なかなか時間厳守できない私です)。
「負けじ魂」とは、苦しく困難な局面においても任務を投げ出すことなく、全力で最後まで努力しようとする気持ち。 (私は握力筋力の限界に近づくと『無理~』と言って諦めて『誰か助けて~』と投げ出します。)
2.『出船の精神』
この『でふねの精神』もYさんから教わりました。 ヨットも翌日の出航条件(特に風と潮)も想定して、バースを選んで バウを出航しやすい方向になるようにして着岸する。あるいは着岸後にバースを変えたり艇の方向を変えておく。出航しやすいようにしておく。 緊急時にすぐに出航できるよう準備万端にしておくこと。 入港着岸して疲れ切っていても邪魔くさがらず、艇をラインで引っ張ってスプリングを使えば簡単にくるっと回すだけで良いのだから。 こんな180度方向転換動画もあります。
3. たぶんYさんには教わりませんでしたが、HPには『3Sの精神』というのもありました。
smart, steady, silent だそうですね。 (あれ、これもYさんに教わったのかな?今度会ったら聞いて見ようっと)
AGEHA号にもこれらの海軍の精神訓をどこかに刻もうっと。
15年前にガンで65歳にしてこの世を去った義父も海自出身だったので、今、生きていたら 私が本気でヨットを始めて『スマートで・・・』『弓削島から呉まで』とブログに書いたらどんなに喜んでくれただろうか。彼にとっての可愛い孫達に私がヨットのメンテを手伝わさせていると知ったら、必要電動工具を持って茨城空港から神戸空港まですぐに飛んできて手伝ってくれただろうな~。義母に聞くと、義父は若いときに江田島で訓練を受けたとのこと、独立してからも樋沼か大洗に船を浮かべていたとのこと。そして彼は海も鉄砲も無線も私と同じぐらい好きだったとのこと。:)合掌
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