ディーゼル空気抜きが楽 電磁ポンプ外してプライミングポンプで直接エンジンへ Vベルト他 2022年4月8日 

ボート・ヨット

 スウェーデン動画で手動プライミングポンプがあると空気抜きが楽だと説明しているものを発見。私のエンジン教科書(Nigel CalderのBoatowner’s mechanical and electrical manual)にも同様の記載あり。電磁ポンプを外して、よくガソリン船外機についている樽型の手動ポンプに代えてみて、ちゃんとYS-8が動くか実験したくなりました。なんちゃってオーシャンセーラーさんにも燃料系やるなら、あそこもここも注意してと貴重なアドバイスを一杯もらって、やる気満々。

2022年4月6日にゆうこうマリンとストレートに行ったけど、ハンドポンプが入手できず。ゆうこうマリンには燃料系は一切ないはずとT. sailing systemの寺山さんに忠告してもらったのに、確かに自動車で移動して駐車場代だけ無駄でした。先輩の忠告は聞くものだなと反省。もしかして 西宮のストレートにならあるかもと、帰宅途中に寄ってみてもやはり無かったのでした。

2022年4月7日、ありました。アストロプロダクツの三田店に1500円ほど、ホース付き。 加えてグランドパッキン交換用の予備ピックツール4本セットとLED壁スイッチ型ライトを2個も衝動買い。

2022年4月8日、午前9時には炬口フィッシャリーナ到着。

まず、ビルジチェックしてカラカラ船底を確認。ナットを緩めて、ピックツールでグランドパッキンをいじって適度にちゃんと海水が入ってくるように調整する練習。ナット緩めるだけだと何も入ってこなかったので、少しだけほじくって浸みだす加減とナット位置の確認。よしよし。

次に、懸案の舫すべてに古タイヤ製ショックアブソーバー取り付け作業開始。なんとタイヤ5本取り付けするのだけで、午後2時過ぎまでかかりました。仕事じゃないから、少し作業しては、お茶飲んで、ラジオ聞いて、海を見て。。。サンデー毎日の自分を満喫。でも、今朝も赤潮が臭かった。 なぜ、キレイな海を求めて高速道路を1時間も走って、オキアミの腐った匂いにお出迎えされるのかと。 誰だ、大阪湾の南端部まで赤潮にしているのは!と言いたいですね。 これなら炬口じゃなくて新西をホームポートにすべきかなとも。

フィッシャリーナには朝からヨットマンはだれもいなかったのですが、、Yさんが来訪。こんにちは。。。。

午後3時ぐらいにようやくエンジンの燃料系に着手。 ところが位置を変えようと外した燃料フィルターはなぜか入口出口の径が少し大きくて、取り外しておいていた燃料ホースが硬くなっているのでもう元の鞘には戻らない。まぁ、いいか。フィルター無しで燃料タンクから、手動ポンプ、エンジンで実験だ。手動ポンプは8mm径だから燃料ホースにそのまま入るかなと思ったらこれも硬くて片方は途中まで、まぁいいか、実験だから。ハンドポンプの耐久性や古燃料ホースは危ないので、国内半周航海の出発前にはちゃんとした部品でやり直すつもり。

冒頭紹介した動画のように、ポンプでチュウチュウしながら、エンジンの燃料入口のところのナットを緩めて、空気抜き。 回転自在のラチェットを持っていないので周りの部品に干渉して、この空気抜きナット(写真中央のボルト頭)を回すのはかなり難しかったです。でも、空気抜き自体は簡単でした。 ハンドポンプがないとハンドクランクするようにとエンジン取説には書いてありますが、どうやら左右いずれもに回してもスカスカで空回りするので、手動クランクできないような気もしていたのでした。この超簡単、ポンプチュウチュウなら、荒海でガス欠しても、鼻唄交じりで陽気に空気抜きできそうです。

そして、ドキドキしながらスタートキーを回すと、ちゃんとエンジン回って40分。YS-8は良い子でした。

レシプロ飛行機なら始業前点検で必ず、フライトの度にすべての点検口から燃料コンタミをチェックしてましたが、自艇ヤマハ25マーク2も初めてやってみました。初めてです。そして、その作業性の悪さと水とゴミが入っていたことにショック。 フィルターなしでエンジンをかける前に確認すべきでした。幸い 水もゴミも燃料タンクの一番低い所に円柱状になった部分に溜まるシステムですから、燃料ホースが出ているところはその円柱部分より少しだけ高いのでエンジンにはコンタミ燃料を供給しなかったようです。 驚かされるのは、インスペクションハッチを開けて、燃料受けるスペースがほとんどないので、2リットルペットボトルの底の部分を切り取って入れてみました。うまくいくはずがないので軽油がこぼれてビルジもハルにも燃料の香水が。。。あ~ん。

『誰だ、こんな設計した野郎は! メンテナンス性を考えて設計しろよ。 キングストンバルブもそうだ、手が入らないような 見えないところで 床下でホースをつないでる。 』と私がヤマハの設計部(そういう部があったかあるかどうか知らないけど)の部長だったら言うだろうな。 DIYで整備しながら航行するなら、メンテナンス性だけを最優先した スルーハルも電線もすべてむきだしの裸の艇が欲しい。 でも、中古で入手したものに文句言っても埒があかないので、慣れることにしヨット。 あるいは穴をあけて作業性を高める、化粧板などは取り外したままにする。

オルタネーターのVベルトの端がビョロッと糸状に切れているのを発見、先週、締め過ぎたのかな? 予備のVベルトを注文するためにも、冷却用のとこれで2つのベルトを外す。 インペラの場所が確認できたけど、下手にあけると塩水だらけになるので、今日は、ベルトだけにして、来週冷却系をやろっと。

バッテリー端子が蝶ネジ式で、艇が大揺れすると上部のFRPと干渉して緩む危険性があるので 自宅に保管していたボルトナット式D端子に交換。ついでに裸だったプラス端子には赤テープで巻いてショートを防止して。 アメリカのアマチュア無線家が大好きなアンダーソン端子も追加でつけた。これで、太陽光や充電器で別途充電したり、電動ビルジポンプなどの緊急時の電源交換が即座にできるようにと工夫した。ただし、この端子は防水性能はないので注意が必要。 便利なことはこの上ないが。

アンカーウェル(蝶番はあるが、ハンドル留め具がもぎ取られてないため)がエンジン振動でガタガタ言うので、蓋をチューブで巻いて、音と振動がどうなるか実験。 不細工だけど振動なし。来週防水とブローチングしても蓋が開かないようにして、かつデッキ移動中につまづいたり、滑ったりしない蓋の処理を検討しよう。

DIYレーダーアーチ作業まだは全く手つかず。 マスト倒しの方法まで頭が回らず。 時間切れ。 疲れた。

ペーパータオルで床掃除したら素手にグラスファイバーが刺さって痛くて、そのうえオイルと燃料がひび割れた皮膚と爪に沁みこんでいる。昔、トヨタの営業マンが 『3歳の娘からお父さんの手が汚いって言われたのがショックで 油で手が汚れる整備士から手が汚れない営業に変わりました』と聞いたことを思い出した。確かにエンジン整備作業はこれほどまでに手が汚れるのですね。これも発見。趣味だからバッチイ手も楽しみましょう。

以上で金曜日午後11時半、さぁ 家に帰ろう。 おしまい。

 

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プロフィール
元銀行員 元ヒコーキ野郎 元会社経営者
あげは岸本

『忠臣蔵』で有名な播州の片田舎に住むGOING GREENな農民。 趣味は狩猟・射撃・釣り・カヌー・ヨット・航空機操縦・アマチュア無線JE3LJK・薪ストーブ。 ヨットで日本一周、シングルハンド世界一周を目指しています。  最近特に凝っているヨットを中心に、日頃の感謝とボヤキを綴ります。少しだけ政治や世相も批判しますがどうかお許しください。

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