帆船でも『遠洋』にするため必要な双方向無線電話を追加  総合通信局による変更検査受検

ヨットにも双方向無線を法定備品とする摩訶不思議な日本国であります。そして、販売されているどの双方向無線も技適がないため1台ごと変更検査が必要なのです。通常は民間業者が代わって検査するそうです。

2024年3月に双方向無線電話を追加申請し あえて総合通信局による変更検査を選び2024年4月18日に受検し、合格しました。検査費用は20,150円、収入印紙で検査申請時に支払い済み。大阪の近畿総合通信局から技官お二人で兵庫県相生までご足労していただき、検査してもらいました。

15ch 156.749921Mhz 0.72W

16ch 156.799917Mhz 0.72W

17ch 156.849910Mhz 0.72W

送信周波数が規定値内で安定していること と 送信電力が規定値内であることの確認。

そのあと携帯型5W機と通話確認 『こちらはヨット あげは ただいま試験中 本日は晴天なり・・・』

『検査結果通知書』が手渡され合格と判定。F3E 150Mhz (CH15-CH17) 800mW が追記された『無線局免許状』が手渡し交付。

あれっ、それで終わり? (心の中で)パチパチしてお仕舞い。

ベラボーに料金が高くなる民間業者に頼まなくても、直接総合通信局から出向いてもらって検査できると長航会のMLで知ったので船舶でも挑戦してみました。 以前、アマチュア無線局JE3LJKでも1.9Mhzから50Mhzまでを1KWに出力変更したときにも近畿総合通信局から運転手と検査官二人で自宅までやってきて丸々一日徹底的に検査してもらって3万円弱だったような記憶があります。車の免許のように 自動車学校に行かなくても運転免許センターで飛び込み1発勝負ができるのと同じです。自動車免許も若い時にそうしましたし、アメリカ シカゴでCFI受験の時も 民間代理試験官ではなく 厳しすぎることで有名な本物のFAA INSPECTORで操縦教官免許を取りました。今回もやっぱり一か八かを選びました。還暦越えても ドキドキ ワクワク するのが好きなのです。そして機会費用を計算しないなら なにより 安いから!

注意すべきは、検査が平日であることと、規定値内でなければ不合格になること、端子形状が通信局備え付けのケーブルに合致すること。 無線機のアンテナコネクターの形状が通信局の測定機器をつなげられるものであることが条件だそうです。私のはBNC端子のオスだったので通信局が持っている測定機につながるN型オス-無線機側用BNCオスケーブルが適合し問題ありませんでした。念のため、直接検査を希望なさる方は、無線機のアンテナ端子形状を検査前に担当官と詰めておきましょう。

私の機種は中古のRU-230A/B 東京計器製です。
製造終了品となってますが、電池などは2027年迄供給するとのこと。購入する電池の有効期限は購入時から5年あるそうなので、無線機が2033年迄は使える勘定です。一次電池プライマリー電池はリチウムで緊急時やラフトに乗って使うためだそうです。二次電池セカンダリー電池は充電式で常時満充電で状態確認用。(国際VHFがあるので平時も非常時もこの双方向無線機を使うことはたぶんないと思うけど)どちらの電池も1個5万円弱ぐらいです。ちなみにヤフオクなどで販売されているフルノの古い双方向無線はもう電池が入手できないそうなので、特にご注意ください。電池や部品の入手が可能かどうかを中古購入前に確認すべきです。

双方向無線電話やEPIRBを『近海以上の航海区域のため搭載義務のある無線装置』として設置すると定期検査は2年になるが、年度式なので検査官によっては実質3年弱になる可能性もあり。海外に艇があるとか、その無線機の部品が入手できないとか理由があれば検査の延長もできるそうです。

また、『搭載義務』がない沿海航海区域であるならば、定期検査は3年だそうです。

今回の変更申請時までは近畿総合通信局の長野さんにお世話になりました。残念ながら3月で定年退職なさったので今回が最後の申請となりました。初代AGEHA号からレース艇2隻とArcticTern改名あげは号と4隻の無線関係を 彼の卓越した業務知識と処理速度でいつも迅速に処理していただき、かつ優しく的確にご助言をくださったことに心より感謝しています。長野さん、永年のご奉職お疲れ様でした。そして どうもありがとうございました。 初代AGEHA号ではその最初の無線免許のお陰で海上保安庁へPAN PANコールもできました。 本当にありがとうございます。 長野さんのお陰で命拾いしたと思ってますから。   :)

 

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プロフィール
元ヒコーキ野郎

2023年10月現在、忠臣蔵で有名な播州の片田舎に住む。GOING GREENな農民。趣味は狩猟・射撃・釣り・カヌー・ヨット・航空機操縦・アマチュア無線(JE3LJK)・薪ストーブ。ヨットで2023年中に日本一周、コロナ収束後にシングルハンド世界一周を目指しています。最近特に凝っているヨットを中心に、日頃の感謝とボヤキを綴ります。少しだけ政治や世相も批判しますがどうかお許しください。(プロフ写真は最初に飼った鳥猟犬ブリタニースパニエルのベッカム号)

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