旧EPIRBをお持ちなら2023年内の無線免許状への追加をお忘れなく! 現行(いわゆる旧基準)EPIRBを2023年末までに設置するとは

肩を怪我(腱板断裂)してから痛みがひどくてロープが引っ張れなくなり、陸置きの艇へのハシゴでの乗り降りも危なくてできないし、揺れるヨットでは太りきった私の体を筋力が弱った左手だけではとても支えらない状態。そのためレース艇から遠ざかり、自艇をボチボチ整備しながら 長距離航海の準備中です。

体が自由に動かないので、書類準備が主です。

まずは、JCIに申請して 艇名を Arctic Ternから あげは に変更しました。 理由は英語のARCTIC TERNは 家族も含めてほとんど誰も覚えてくれないこと。馴染みのない極めて覚えにくい単語のようです。オリオンの兵藤さんにも相談したら、あげはの方が絶対良いとのこと。もう、みんなAGEHAの岸本さんで覚えているのだからと。私も誰かに初めてお会いする度にアークティクターンの由来を説明をするのも疲れるし。。。 よって、最初のヨットyamaha mark2 の名前を日本語ひらがなにしてdufour arpegeで再活用します。前回は英字でAGEHA でしたが、今回は ひらがなで あげは にしました。 国際航行用に船籍国籍証明申請時に船名を10cm以上の文字で両舷につける必要がありますが、ひらがな3文字のほうが英字5文字よりも船名シール代が節約できて、かつ うまく貼り付けるのは結構難しかったので文字が少ない分だけ楽かなと。

加えて『ローマ字』を使わない外国人には 以前のAGEHAのままだと フランス語のアクセンテギュをe の上につけないとeを『エ』と発音しないため、age ha を『エイジ』 『ハ』 と読んでしまって、 なかなか 『あ げ は』 と発音してもらえないのです。安倍総理がABEと表記されているので『エイブ』と海外テレビニュースキャスターが発音していたようになるのです。

当初は 正式船名をアルファベットで登録して アクセンテギュをつけようと試みましたが、国籍証明書を発行する神戸の運輸局も消極的で返事がはっきりしないので体調が良くない私は彼らののらりくらり戦術に根負けして(元気な時はありえないことですが)、ややこしくない 『あ げ は』 にしてしまいました。

つぎに 12m未満帆船の遠洋申請に必要となる設備で ラフトとEPIRBと双方向無線機。

いただきものが多い私は、救命いかだ ライフラフトTRY-6N も EPIRB TEB-720も無償でもらいました。双方向無線機も中古で入手しました。(どれも古くても電池供給や部品供給がありさえすればなんとか申請に使えるはずと)

約40kgのライフラフトTRY-6Nを左手1本で神戸の業者さんに持ち込んだところ、40年近く前のものですが、膨らませて一晩確認してくださって、まだまだ使えますよとのこと。 それを聞いて幸福感一杯でしたが、それもつかの間、ボンベも替える必要があるので整備検査お見積もりは25万円ぐらいですよとのこと。ガァ~ンでした。 でも、新品買うよりもずっと安いし、とりあえず3年使えればどこか国際航海して帰ってこれるはず。 来春の遠洋申請の直前に整備してもらうことにします。 一文字ヨットクラブのSさん、どうもありがとうございました。

EPIRBは現行品で電池も整備もできる状態のものをいただいたのですが、新規格新基準のものが出るとのことで、旧規格となるそうです。譲ってもらった旧基準のEPIRBをどうすれば来年以降も活用できるのか。

こちらは総務省本省と総合通信局と国交省本省と地方局とJCIに何度も確認して、小型船舶にあっては現行(いわゆる旧基準)EPIRBを2023年末までに設置するとは単に、単に、単に、私の無線免許状に当該EPIRBが2023年12月末までに追加記載されていることだけなのです。そうしておけば 年末までに現実に艇に搭載されていなくても その旧基準EPIRBは 来年以降のJCI検査時点に搭載され整備され検査されその証書があれば正式に設備として使えることが分かりました。 総務省の『設置』認定基準がすべてで、それは船舶局の無線免許状への記載だけなのです。

無線局の変更届は無料ですので、いつもの通りに手書きで申請を書き、TEB-720を追加記載して、ついでに予備用に国際VHF携帯型5wのIC-M36Jももう一台追加して投函。 あげは号はDSC付25W固定機、DSC付5W携帯機(非常用持ち出し袋に保管)、DSCなし5W携帯機2台、AIS送受信機、レーダー、EPIRBの無線局になるはずです。10日後には無線免許状にEPIRBの電波形式G1B/A3X・周波数・空中戦電力が追加記載されたものと受付印が押された副本申請書無線局事項書・工事設計書が送られてきました。これで旧基準EPIRBは一件落着。

近畿総合通信局のNさんの仕事はいつも迅速でありがたいです。

そして、なにより このEPIRBをくださったヨットの先輩、どうもありがとうございます。

ちなみに、自艇は現時点では限定沿海のままです。来春に遠洋を取得する計画です。12m未満の艇で限定沿海なので、2023年末までに認定業者でEPIRBを整備検査・MMSI書き換えをしたうえで JCIの臨時検査を受けて 艇に設置したことを証さなければならない などという噂は誤りだそうです。そんな必要は小型船舶にはないのです。あくまでも総務省発行の無線免許状に年末までにEPIRB記載があり、同じ艇であって継続していれば それだけで来春遠洋申請に問題はないとの確約を得ました。 以前、沿海以上で旧基準EPIRBをお持ちの方で無線免許状から外してしまっている方はぜひ再度追加しておけば、将来船舶検査にも活用できるのです。

EPIRBも双方向無線機も総合通信局への申請や総務省の検査は業者ではなく直接自ら処理します。EPIRBへと双方向無線機のJCI検査用の整備と証明書もライフラフトの整備費用とほぼ同額がかかりそうですが、それでもライフラフトとEPIRBと双方向無線機の三種の神器を新品で買えば200万円の出費だそうですから、そのこと思うとヨット諸先輩の恩情によりかなり節約できそうです。

双方向無線機は今日、追加申請しますので、総合通信局の検査などが終わった時点でまたこのブログに記載します。日本ブログ村のブログランキングに参加しています。左下のヨットをクリックしていただければ大いに励みになります。よろしくお願いします。
にほんブログ村 マリンスポーツブログ ヨットへ

 

プロフィール
元ヒコーキ野郎

2023年10月現在、忠臣蔵で有名な播州の片田舎に住む。GOING GREENな農民。趣味は狩猟・射撃・釣り・カヌー・ヨット・航空機操縦・アマチュア無線(JE3LJK)・薪ストーブ。ヨットで2023年中に日本一周、コロナ収束後にシングルハンド世界一周を目指しています。最近特に凝っているヨットを中心に、日頃の感謝とボヤキを綴ります。少しだけ政治や世相も批判しますがどうかお許しください。(プロフ写真は最初に飼った鳥猟犬ブリタニースパニエルのベッカム号)

あげは岸本をフォローする
ボート・ヨット
あげは号の冒険
タイトルとURLをコピーしました