2022年6月23日 朝4時半過ぎにオリオン号のセティーから起床。5時半にオリオン号をお見送りして、ニューペックスマートを見ながら自艇での日本海航海に備えて係留地になりうる港の発見・確認のドライブへ。
飛行機なら計器飛行でapproach plateさえあれば安全に確実にその空港を離着陸するための情報がすべて得られますが、船はそれほど親切なシステムがないので、スキッパー初心者な私はせめて近くの港は先に車で様子を確認しておきたいのです。
この代車のプレミオはリッター15kmと燃費が家の車に比べて2倍以上なのでガソリン補給しなくても長距離2日も乗れる。素晴らしいな半導体だらけの最近の車。
間人(退座したからタイザと読むとのこと)からヨットのストーカーのように福井に向かうオリオンをAISでチェックしながら海岸線を追う。
中浜港では神戸からのボート釣り師にお会いして、釣りの秘義を伝授してもらい。ここも避難係留できること確認。
経ヶ岬には
こんなオッサンがたくさん道路で群れていました。(ちなみにオッサンは丹波篠山の猟師の言葉で、猿と呼ぶと、獲物の高価(だった)猪が『去る』(逃げてしまう)ことになるから、縁起をかついで野生の猿を見たら、オスでもメスでも猿は『オッサン』というのです。)
オッサン以外にも 自衛隊と米軍もいました。
『中国朝鮮ロシアから日本海と日本をしっかり守ってください。よろしくお願いします。』と言いながら通り過ぎました。
美しすぎる日本の海岸線を愛でて、到着したのが伊根の舟屋。一度見てみたかったのです。ただ、車で細い道を入って行っても当たり前ですが舟屋は見えない。だって海とは反対側なんですから普通の家の玄関側しか見えません。
その細道で、ダイハツデッキバンから大きな魚をたくさん運び出してる奥様がいらっしゃったので、私にその魚を売ってくださいと申し上げると、これ今買ってきたところなの ごめんなさい。でも、あの漁協に行けば、地元の人と一緒だったら売ってくれますよ。
細い道を入ってきたので方向転換できないかもと思っていたら、そのご主人が少し行けば広い所があるのでそこで戻れば良いと教えてくださり。Uターンして いざ、漁協へ。
あたかも地元の人のように装って、魚を売ってもらいました。
丸々太った大きな飛魚2羽とワラサと大アジ1匹ずつで1200円。代車にもわざわざクーラーボックスを乗せていて良かった。(家に帰って捌いて食べたら美味しいってなんの、日本海は素晴らしい! 伊根の定置網はすごい! )
伊根のどこならヨットが係留できるのかなと思いながら少し海岸線を南下すると、
朝8時半ごろ 見つけました。ヨットを。 天開図画艛
『おはようございま~す』
『ここに係留するにはどうすれば良いのですか?』
『ただ、停めれば良い』
『なるほど』
『できれば漁協に断ってね』
『は~い』(自艇で来たときは 魚を買いに来たと言えばきっと大丈夫だなと確信)
大分から佐渡島往復のヨット旅のお二人は、今朝は天橋立をご覧になりたいとのことでしたので、同じヨット仲間ですので 私の車にヒッチハイクしたいですか?とお誘いしました。
朝ごはんと昼ごはんと天橋立ケーブルカーまでご馳走していただき
こちらこそ時間つぶしで独りドライブのはずがこんなに楽しいドライブになるとは。
昨夜は兵藤さんに奢ってもらい、今日はMさんYさん。どうもありがとうございました。
2019年座間味ヨットレースの優勝者でもある北九州のYさんからは 帰り際に 私がもう車で走り回って泊地確認しなくても良いようにと 日本全国の泊地や航海計画の情報満載のUSBまでいただき、今日も何から何までいただきすぎでした。
Mさんのお陰で博物館まで行って学芸員から個別説明してもらい雪舟と丹後地方の歴史まで勉強できました。
(昨日、間人(退座のタイザ)のいわれを観光局の案内女史からそれとなく聞きましたが、その学芸員にそれってほんと?と確認すると。その証拠がないそうです。
大学1年生の時に、『最高学府で学ぶということは、驚く理由なくして驚くな という姿勢を身に着けるためだ』と教えられたことを思い出した。
昨日、驚かなくて良かった。
ポール・スノードン先生どうもありがとうございました。でも先日、放送大学を見ていたら3歳か5歳かだったあの可愛いエミリーお嬢さんがあんなに大きくなって講師してらっしゃったから驚きました!)
伊根漁港内でもこの透明度。素晴らしい日本海。沖縄座間味の港内よりもずっとキレイだ!
お二人を伊根のヨットまでお送りして、今度は兵庫県の気比ボートパークを目指して北上してから西へ。
途中、京都の久美浜湾にもヨットが係留されていたので、ちょっと覗いてみました。でも係留には40隻も順番待ちで、ふらっと行って1泊係留させてと言っても場所がないとのこと。あとで丹後土木事務所に確認してみます。
上の写真がわが兵庫県の気比ボートパーク。ヨットも小さいのが1艇あるだけでボートばかりです。ニューペックスマートによると水深が深くないのでちょっと不安ですが。深さを確認するロープもメジャーも家に忘れてきました。
ボートオーナーお二人とお話させていただき、ヨットをここに係留すれば多少海が荒れてもヨットなら出航できるのでいつでもそこの海で大型アジがたくさん釣れるぞとのご助言あり。
釣りはともかく、ここに自艇を係留できれば洲本か西宮からグルっと回ってきて、しばらくここに置いておけば、日本一周の途中で中休みして家に簡単に帰れます。
冬場に狩猟に来たことがある兵庫県と京都府の北部ですから、海岸線は全く知りませんでしたが山までの道は分かってますので、なぜか安心感があります。
というわけで、楽しい木曜日はこれでおしまい。
備忘録
1.この艇のようなプロペラが後ろの方にあって、スターンが絞ってある形状だと、ホンダワラなどがプロペラに絡まっても潜らずにデッキから長い棒で除去できるとのこと。潜れない私にはとても良いはず。でも艇種をお聴きしたのに忘れてしまった。
2.津居山港は浅瀬があるから気をつけて。(気比ボートパークの入口でもあるので気をつけよう)
3.伊根漁港に入る前に定置網がたくさんあるので、ニューペックで確認して危険方位など航海計画に反映させておくこと。
4.マリンエンジンメカニック選びがヨットライフの満足度を大きく左右すること。
5.スピンポールなしでスピネーカーを扱えば案外一人でも簡単。マストにクリートをつけて それを経由してスピンハリヤードを操作すれば、降ろすときにマストそばでclewを掴みながらうまく降ろせる。私のAGEHAのマストにもクリートをリベットで打ちつけてみヨット。
6.『天開図画艛』の木製枠のドジャーを拝見して、やっぱりAGEHAにもdodgerが必要と判断。
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