本日戻ってきました。2019年4月7日から10日間、心の洗濯してきました。こんな景色を毎日海から眺めていましたから心がよりきれいになりました。 兵藤さんと彦坂さん、素晴らしい船旅ありがとうございました。
気ままにヨットライフのHPから見学依頼したところ、車のヒッチハイクと同じ感覚で愛知県碧南から三重県、和歌山県、徳島県、高知県とずっとご一緒させていただきました。 私を降ろしたNAUTICAT321オリオン号のお二人はこれから台湾に向かいます。
キールボートのクルージングの経験は、1990年代にRYAコンペタントクルー講座で5日間イギリス the Solent、ベネトウで横浜ベイサイドマリーナ-木更津へのランチクルーズぐらいでした。2011年に相生から小豆島にオカザキ艇で一泊二日連れて行ってもらったのが最後ですから8年ぶりの乗艇でした。
この航海で学んだこと lessons learned:
1. 巻き結びと舫結びとコイルは目をつぶってでもどの方向からでも素早く無意識にできるようにすること。
2. FFヒーターの配管は高温になるので物をそばに置かないこと。
3.他船だけでなくホンダワラなどもちゃんと見つけて回避行動を取ること。
4.トルコ難破船記念館の先にある奥側のトルコ人が経営する絨毯屋はその店主の不遜非礼な対応が不愉快極まりないのでアイスにつられて行かないこと。
5.揺れる船でも、身軽に動けるように体重を落として筋力と敏捷性を再び取り戻すこと。
6.kedgeアンカーの使い方をよく理解すること。
7.ジブとメインのファーリングシステムを理解すること。(メインのファーシステムを見たのは初めてでした)。
8. 周参見の突堤では魚篭に何が入っているかと気になっても勝手に引き上げて見ないこと。泥棒と勘違いされたので。
9. 蒲郡三谷/田辺/高知ヨットクラブのように部外者を優しく大歓迎するおもてなしの心を磨くこと。
10。H艇長のようなseamanshipをいつかは身に着けられるように日々精進すること。
11.船で作れる料理を練習しておくこと。=家でも家事を手伝うこと。
12.那智勝浦では『竹原』0735-52-1134でまぐろ定食を必ず食べること。ソバなら森本屋0735-52-4578。
13.タグボートは強力エンジンとプロベラで大きな引き波を起こすので離れていても波に注意。タグしているかもしれないのでその真後ろもロープに注意。
14.水深計チラ見の癖をつけること。浅い2.5mなら直ちに大声で伝えること。
15.漁船が2隻並走していたら間に網などがあると思え。
16.テザーとリーフは早めに。
17.塩水や汗がついている雨具や救命胴衣は指定の場所に戻すこと。そうしないと床が塩の結晶でベトベトになるから。
18.着岸したらデッキや金物類の塩分を率先して水で落とすこと。
19. 最初の1日2日は便意がいつもと違ってなくても慌てないこと。便秘したことなかったので心配になりましたが大丈夫でした。
20. デッキやコックピットからキャビンに入る時は必ずその旨を艇長に伝えてから。そうしないとクルーが落水したかどうか分からず心配するし、落水していたとしてもキャビンに居るかどうか確認する時間だけ救助が遅れるため。
21. 岸壁に突起物がある場合にはそれにどう舫うかを予めよく考えること。
22. winchにはロープを最低3周回すこと。手と指使いに注意。
23. 着岸すると あるいはダウンウィンドになるといきなり体感温度が上がるので早めに不要な服を脱いで温度調節。
24.『自慢は知恵の行き止まり』何事も謙虚に控えめに、reservedであるべき。
25. 自分のベッド下の底板がちゃんとはまっているかを確認すること。(私のは冷凍庫の真上で、冷凍庫チェックの際に板を外したままで、その上にベッドマットレスで底板なしのベッドであった。よって、最初の夜は背中から腰が異常に沈んだエビ状態で寝てました。(笑)
26. ベッドパッドを必ず使うこと。(そうしないと少しの何かをこぼすと高価で入手しにくいヨット用マットレスを汚してしまうから。マットレスよりもパッドの方がずっと安いから。自分の船を買ったら私もそうしようっと思いました。)
27. 落雷があっても中に居れば比較的安心とのことなので慌てないこと。(天候の急変時に起こりうることだからイメージトレーニングしておくこと)。
流石
nauticatは25kts、ガストで30kts吹いてもどっしりと安定して進みます。
写真左:クルーの彦坂さん(クルーと謙遜なさいますがディンギー/クルーザー経験40年でウェザートップ号の船長さんでもあります)。 写真右:オリオン号のオーナーである兵藤船長。 Seamanshipが何であるかを教えてくださいました。 飛行機のairmanshipと同様、安全運航のための万全の準備と常に周辺配慮と見張り、3歩先を読む、何より冷静沈着。私もいつかはそういう船長にならねば。 いずれにしても、お蔭で、安心してヒッチハイクさせていただきました。 感動の連続で本当に素晴らしい旅でした! ありがとうございました。
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