変更申請を提出してから10日でレーダーの無線局指定変更・変更許可通知書が届き、工事も完了し、変更された無線局免許状の到着待ちです。変更届は2021年7月開局以来もう何回も提出していますが、いつも無料で嬉しいです。そのうえ近畿総合通信局の兵庫県担当者はいつも親切で仕事が早くて正確なのでありがたいです。
AGEHA号の無線設備は 子供の時から50年以上も愛好しているアマチュア無線の馴染のメーカーで揃えました。
1.固定型国際VHF25W 1台 (ヤフオクでアンテナ付きを中古で購入)
IC-M504Jアイコム(主に緊急時遭難時DSC送信と自動霧笛に使う予定で、来月までに舵seaplazaで購入したインピーダンス4Ωの八重洲のホーンスピーカーにつなぎます)。
選んだ理由は無線機と予備アンテナがセットで安価に欲しかったから。たまたまセットで出品されていたので買っちゃいました。現在のアンテナはマストトップなので1Wでも姫路市的形から淡路の大阪マーチスまで良く飛びますが、航海中にデスマストした場合に備えて 船尾近辺に取り付けできる予備アンテナが欲しかったのです。
でも、15年前に米国デイトンハムコンベンションで買った安価な440/144mhzアマチュア無線のアンテナをアンテナアナライザーで測ってみると157mhz近辺のSWRは2以下でインピーダンスも60Ω程度なので緊急時にはそのまま使えることがわかり、ちょっとがっかり。何人かのヨット乗りにアマ無線のアンテナのほうが良く飛ぶよと聞いたことは どうやら正しいそうです。
いずれにしてもこの多機能無線機は大音量でのヘイラーと霧笛になりますし、25wでDSC送信できるので導入価値は大です。ただ、総じて25w機の難点は5年更新時に検査が必要になるため、その前に一度廃局して再び開局しなければならないという ふざけた手間がかかることだけです。
2.携帯型国際VHF5W 2台 (いざという時に乾電池パックでも使えるものを選びました)(メルカリとリップルタウン中古艇で中古を購入)
A. IC-M36Jアイコム 緊急用持ち出し袋に入れています。
乾電池でも使えるし水に浮くので安心。唯一の難点はアンテナ端子が特異なこと、なぜかこれとIC-M37Jだけ変な端子なために、一般的なSMAコネクターアンテナは緊急時予備としても使えません。
なお、航空機からの捜索の際には本来は121.5MhzAMで送受信できる航空用無線機を備えるほうが通信確保の観点からは望ましいと思いますが、私は電波法を遵守しますので、音が良い(こと以外には意味のないと思える非効率な)FMが送受信できる国際VHFだけを備えることにしました。
B. HX851J バーテックススタンダード(八重洲?) GPS/DSC付で これも海に落としても浮きます。
私の固定式バルチック救命胴衣につけてシングルハンドします。
電池でも動作しますので充電池がなくなってもどうにか使えます。
アンテナもSMAなので海水でアンテナが劣化しても予備アンテナにすぐに交換できます。
難点は充電池だとフル充電で待ち受けだけでも案外早く電池がなくなることと、本体を覆っているゴムが経たってベタベタしてくること(あまりにベタベタするので青ゴムをすべて剥がしました。
3.AIS-B (アイコムの本社で現物の動作見学してから新西宮で新品購入)
MA-510TRJ アイコム 新西宮のt.sailingで新品購入。 これはスタンドアローンです。送受信機だけのと違ってプロッタなどにつながなくても本体画面で他船が見れます。アラームも鳴るので安心です。
難点はアラームが鳴ると画面全部が『アラーム』だけの表示になって、ボタンを押してアラームを止めないと、大きくて見やすいAIS表示の他船の三角も自艇のGPS位置情報・速度も何も見えなくなることです。アラーム音はOFFにできる設定があるのですが、画面のアラーム全面表示はOFFにする設定そのものがないのです。
25ftの小さなあげは号では荒天でも波をかぶりにくいキャビンの奥に本体を設置してコックピットからは画面はよく見えるのですが、一旦衝突警報が発せられると全面アラーム画面となった状態から通常の画面表示を戻さないとAIS等情報が得られないために デッキからキャビンにいちいち潜ってボタンを押さなくてはならないのがシングルハンドの私にはつらいです。画面の一部に下とか上とかに注意表示が出るだけで通常の画面情報がそのまま見えれば良いのに。。。
4.マリンレーダー 新品購入 (アイコムのは日本で販売されていませんし、raymarineを導入すると同社AISが技適取っていませんしディスプレイまで同時購入すると高額だし、furunoも日本だと海外価格よりずっと高いし、新西宮のヨットマンに動作しているJMA1032実物を見せてもらって、JRCのこれが気に入りました)。
JMA-1032 JRC日本無線です。突然の霧などで視程が著しく落ちたり、雨雲レーダーとして海況予想に、夜間航行にとレーダーも設置しました。
ヨットについているレーダーアンテナは小さく見えますが、地面に置いたらとても大きいです。一番小さいドーム型のアンテナを選んだのにそれでもこんなに大きいのかと驚きました。高いところの作業は準備が特に重要です。ボルトナット落とさないようによく考えてから作業したいものです。私のは家庭用アルミハシゴに板をリベットで取り付けてその上に設置したので、上部に登るのは簡単でしたが でも さすがに大きなアンテナを一人で持ち上げて、片手で支えて、片手でボルト締めるのは厳しい作業でした。
基本操作は覚えました。簡単で楽です。RYAの教本でRADARというのがあるのですが、実機を触って はじめて、ようやく本に書いてある内容がわかりました。
まだ設置して試験電波を出しただけで海上で本格的には使ってないので、追々ブログで紹介します。
ヤフオクで9軸ヘディングセンサーを14Kで買って仮設置してみたら、停止時にも磁方位が2,3度、ピッチロールさせると10度ぐらいは動き回るので不安定だなと思って出品者に問い合わせたら正常範囲だそうです。後は荒海で使えるかどうかで実験してみます。
このレーダーにはNMEA0183でアイコムのAISからAIS情報を、VHF504J経由でGPS情報を入力できるので配線が準備できれば改造してみるつもりです。
これで今年のオリオン号の兵藤さんと連れ立っての日本の本州と北海道一周のための無線関連準備は完了です。
次の無線関係のプロジェクトは、アマチュア無線用HFアンテナ(7/14/18/21Mhz用)と予備電源確保です。ドコモ携帯と国際VHFがあれば国内半周ではアマチュア無線はもう必須ではないかもしれませんが。。
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