radar arch とか radar poleとかradar mountでグーグルすると海外サイトには目を見張るような美しいデザインのがたくさん出てきます。
外洋仕様の頑丈なレーダーアーチともなると とても高価で 高級レーダー価格以上になりそうです。
25ftの可愛いポケットクルザーである自艇には大きなレーダーアーチを取り付けるようなスペースがありませんから、通常ならレーダー設置はポールかマストになりそうです。
ポールやマストマウントならSCANSTRUTのデザインが特に気に入ってます。
でも、人類の知恵が詰まった電子部品一杯のレーダーに比べて ただのポールやアルミやステンレス部材だけなのにかなり高価なのです。(私のはJRCの低価格帯のですから、ジンバル付きのレーダーポールの方がずっと高かったりします)
マストに上ったり倒したりするのが億劫なのと、デスマストを想定するなら 船尾に別の方法で安価に建てようと考えています。マストの高い位置に設置するレーダーに比べると船尾の低い位置に設置すると性能をかなり犠牲にする(波高があると波の向こうが映らない)そうですが、メンテナンス性を重視してデッキからレドームの高さは2.5mぐらいに設置しようと思ってます。
それなら、電動ドリルやインパクトドライバーの先に取り付けて太さ4.8mmまで使えるロブスターのリベッターが手元にあるので、不細工でも良いからアルミか何かで本州・北海道一周航海だけの予定期間2022年内は耐えられる程度の 簡易で 短期間用で 低耐久性で構わないから とにかく超安価なレーダー台を作れないかと検討はじめて実験開始。
たまたまメルカリで今後のヨット作業用にと中古ハシゴ1つと脚立2つを3本で送料込みで1万5千円と超安価で購入したところでしたので、これが使えないかと。
まずは、先週ヨットに乗せて感じをつかんでみました。 ハシゴにするか、それとも脚立をレーダー架台にすべきか それが問題だ。
脚立なら
ちょうどプッシュピットpushpitの基台の幅にぴったり。
こんな感じ。
はしごなら スラっとして。梯子はスイミングラダーの基台の幅にほぼ合いそう。梯子の幅のほうがちょっと長いので工夫が必要だろうけど誤差の範囲と判断。
こんな感じで長さ2.5mでも結構高いでしょ。
あっそうだ、そこで脚立とハシゴの合体させればもっと強くなるのでは。そのはずだ。
脚立の前半分を分解して、プッシュピットの根本にラッシングして、脚立に比べて幅の狭いはしごはスイミングラダーの後側(下側)にラッシングして、あとは適当に補強材をはしごと脚立にリベットで打ちまくって、その補強材の端っこに太陽光発電所で余った大型L金具を使ってデッキに固定すれば良いのではと。
架台本体の作り方は頭の中では出来上がり(のはずなので)。
次にレーダー取り付け板、梯子の足場の傾斜に合わせて上手に乗せておいて、板にL金具をビス止めして そのL金具の反対側をリベットでハシゴの足場に止めれば良いはず。JRCの取説には厚さ3mm以上の板指定なので、アルミかステンレスのを倉庫や納屋で探したけど、見つからないので使っていないとりあえず包丁で傷がついているけど防災用にと捨てずに置いておいたプラスチックのまな板をレーダー基台に。
これで庭で組み上げれば、実際のレーダー取り付けの要領を練習できるから、まずやってみよう。
2段梯子なのでテキトーな高さでリベットでガチガチに固めて止めてしまってガタがないようにしました。そして、レーダー台の補強。イノシシのくくり罠を作るために山で拾ってきていたアルミ窓枠(20年ぐらい前から産業廃棄物が野山に違法に捨てられるようになりました。私の主な猟場だった丹波篠山も30年前はただただ美しい山と川だったのに、山奥の川にも便器やガラスや金属やプラゴミや電化製品が捨てられています。狩猟に行っては私はそのゴミを拾ってくるのです。乞食みたいなことやめてと家族には言われてますが、使えそうなものはもったいないのでどうしても拾っちゃうのです。)をばらして部材として活用。Lアングルは軒に置いてあったので手動で金ノコでテキトーに切ってリベットで止めてみました。後は脚立の半分の取り外し。もともとのリベットをドリルで穴をあけてリベット8本外せば完了。
出来上がったのを 農道のポルシェと誉れ高い独立懸架の(トヨタに売られる前のスバル)サンバートラック『軽トラ』に乗せてみました。ハシゴと脚立は簡易にIV線でとめただけ。
高さはちょうど地上高3.79mです。レーダーアンテナをつけて立てたまま的形まで行くつもりでしたが、船で架台を組み上げるのでレーダーアンテナが邪魔なだけだし、仮付けなので安定しないし、運搬中にDIY架台を傷めては元も子もないですから実際に運ぶときは横に倒すつもりです。この軽トラに乗せて的形まで行くのです。
再び降ろして、今度は中庭にハシゴ部分だけを塀に立てかけて、アンテナを持って梯子を上がって、うまくレーダーアンテナの取り付けできるか、陸上で取り付け練習してみました。
案外大きくて、揺れるヨット上で一人で設置するにはレドームアンテナをプラスチックの網に入れて上から吊っておいて万が一にもアンテナをデッキや海中に落下させない工夫が必要だと思いました。
実際に自艇の上でレーダーを設置するまでに、電蝕防止剤を入手して、これからリベットを打つところは防止剤を入れてみる。リベットもアルミだけでなく、ステンやモネルも実験のために打ってみて、半年または1年後の劣化損傷を実験してみよう。 なにより、まな板は柔らかいので分厚いアルミ板を入手せねば。
いずれにしても私のDIYレーダー架台はみっともなく不細工です。
それは想定していたのでそれほどショックではないです。
しかし、危険なのです。
安全上で一番の問題は、角張ったところがあることです。これをアールがある形にしないと、艇が沈したときや横倒しになったときに 身体がぶつかったりすると いとも簡単に大怪我しそうです。
モット不細工になるけど、引っ越し屋さんがエレベーターに張り付けるようなのを巻いてテープでミイラ巻かな。 これ以上 不細工になるともう写真を撮りたくなくなるでしょうが。。
シングルハンド国内一周の練習航海が終われば、国際航海用にもう少し大きな艇を入手するつもりですので、その乗り換えと同時にこのJRCレーダーも移設しますから、そのときには清く正しく美しいレーダーアーチにしたいな~。
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