天国の 写真家 佐藤加奈さんへ 家族からのメッセージ

2019年7月15日 大事な人が逝った。

私の小野高校の同級生で、写真家の佐藤加奈ちゃん。

ちょうど1年が経った。

今晩の我が家の会話を天国の加奈ちゃんに聞いて欲しい。

家内が言うには、『東京から田舎に引っ越してきて、佐藤さんが一番の友人だった。我が家でのBBQには必ず声をかけて、佐藤さんの都合に合わせて食事会の日を決めたよね。あんなに頻繁にご飯を一緒に食べたし、活動も。チェロ演奏会や慰問演奏会でピアノを弾いてもらって。。。涙。 。。。星新一賞授賞式の時もわざわざ東京まで来てくれて写真撮ってくれたのに』

子供たちも 『佐藤さんが大好きだった。いつも佐藤さんが来るのが楽しみだった。誰かを家にお呼びするときはいつも佐藤さんの名前が最初だった。佐藤さんが作ってきてくれるケーキはいつも美味しかった。いろいろ悩みが相談できるお姉さんだった。いつまでも佐藤さんに居て欲しかった。乗馬の写真ももっとたくさん撮ってもらいたかった。』

家族写真を1ヶ月ずつずらして12年間撮ってもらって、カレンダーにする約束だったが、約束は果たされず6年で終わってしまった。 彼女が撮る写真はいつも絵画のようだった。 ピ~ンと心に響く、躍動感ある絵画のように、あるいは写っている人の心が見えるような、その人の価値観や人生すべてが映し出されたような、人物写真を撮ってくれた。

宝物の写真は残ったが、肝心の佐藤さんが居なくなった。

彼女の職業人としてのプロの毅然たる かつ 気品のある姿勢、しゃれた雰囲気、深い教養、卓越したユーモアのセンス、おしゃべり上手で聞き上手、英語上手、料理上手、ピアノ上手。海外通: お父様が船乗りで神戸での子供の時代から海外事情を見聞きしていたからか。 彼女が神戸大学で芸術を習ったからか彼女の独自の視点が私にはいつも新鮮で楽しかった。なにより価値観が近かった。

今でも目を閉じると彼女が浮かぶ。 薪割りしてても、川にいても、山に行っても、中庭でBBQしてても、ふと彼女の笑顔が目に浮かぶ。 まだ、そこに居るようだ。そこに居て欲しいと心が欲している。 私だけじゃない。 家族全員がそう思ってる。

この1年、ずっと悔しい思いだった。これからもそうだろう。

私はSNSを辞めた。すべて辞めた。彼女がガンで闘病している最中にfacebookやtwitterで面白おかしくリア充できなくなったから。彼女が苦悩していると分かっているから何も書けなかった。そして、同じような境遇の人がSNSの友人の中にいるかもしれないと思うと、今後も無理やり情報を友人に発信してしまうSNSはもうしないと決めた。

加奈ちゃん、すべてにおいて どうもありがとう。写真は色あせても加奈ちゃんへの感謝の気持ちと思い出はずっとこのままです。 家族全員で 加奈ちゃんに 心からどうもありがとう!  We love YOU!

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プロフィール
元銀行員 元ヒコーキ野郎 元会社経営者
あげは岸本

『忠臣蔵』で有名な播州の片田舎に住むGOING GREENな農民。 趣味は狩猟・射撃・釣り・カヌー・ヨット・航空機操縦・アマチュア無線JE3LJK・薪ストーブ。 ヨットで日本一周、シングルハンド世界一周を目指しています。  最近特に凝っているヨットを中心に、日頃の感謝とボヤキを綴ります。少しだけ政治や世相も批判しますがどうかお許しください。

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