私は原発反対!のデモに参加したことはありません。参加するつもりもありません。
でも、原発事故を起こした政府と政治家と電力会社とメディアに対して静かに怒って、日本からいつかは原発が無くせるようにと2012年から全額自費で5基の太陽光発電所を始めました。
あの原発事故後の停電と暑い暑い夏は忘れられないし、忘れてはいけません。よね! だから自前での発電なのです。
さて、私の太陽光発電所も設置してからはや7年が過ぎ、最近見つけた問題が結束バンドの寿命です。これから日本全国の太陽光発電所で同じことがたくさん起こるでしょうから、お気をつけください。
なお、低圧余剰太陽光発電所をDIYで管理できるようにと電気工事士の免許も2016年に取得しました。
太陽光発電用ケーブルを束ねたり、架台に這わせたりするところには多くの発電所で施工性に優れる結束バンドが使われています。犯人を逮捕するときにテレビや映画で使っている手錠代わりのプラスチックのアレです。私の発電所も例外でなく、商品名かどうか知りませんが、ヘラマンとかインシュロックとかタイラップなどが使われています。 もちろん私は耐候性のある最も信頼性の高い製品を使うようにと施工業者に指図しました。 ヘラマンタイトンの特に中国製でないものと指定しましたが、それでも、こんな結果になりました。
結束バンドが強度を失って、はじけて、ケーブルを保持しなくなって、ケーブルやコネクターが垂れ下がってくるのです。
結束バンドは小型飛行機のエンジンルームでも見ますので、耐久性があるものだと思っていましたが、どうやら私の発電所を見る限り 耐候性を謳っている高級品も数年しかもたないようです。
そこで先週からNTTや公共工事で使うように指定されてているプロ仕様のケーブルしばり紐を使用しはじめました。私の趣味のアマチュア無線のアンテナ工事をしてもらった東京のFTIさんから以前予備用にと特別に譲ってもらっていた無線用のひと巻200mがあったなと思い出し、倉庫を探して、それでまずは急場をしのぎました。
すこぶる良いです。このポリエステル製のケーブル縛り紐!
旭光製絲株式会社のKSK-3SP103 3mm ポリエステル製です。 加えて4mm、5mmもネットで探した業者さんから取り寄せました。 ヨットでも使うロープワークを駆使しながらコツコツとケーブル束ね作業をしてます。
ちなみにケーブル縛り紐にはポリエステル製とビニロン製があったので、両方ともサンプルを取り寄せて、ハサミの刃に直角にあてて、グリグリ動かして、どちらが摩擦摩耗に強いのか実験してみました。
複数回実験しましたが、ポリエステルのほうがずっと切れにくかったです。ポリステル製の勝ち!
次に、ライターで炙って、先端処理のやりやすさを比べてみました。
こちらは燃え始めてしまうポリエステルの負け。フッーと息をかけて消して、冷やしても、熱くて指や肌につくたびに小さな火傷となります。その点、ビニロンはライターで炙っての先端処理のしやすさでは勝ってます。
太陽光発電所のケーブルをしっかり保持させることが主眼ですので、私は迷うことなく強靭なポリエステル製を選びました。
おそらく1000回以上の孤独なケーブル縛り合戦となります。人に作業させるのが嫌なのです。全部自分ひとりで満足納得できる縛りがしたいのです。
一日目にして、家にあったギザギザ回して火をつける昔ながらの回転式100円ライターで作業していたら、指の皮がむけました。電子式のカチッ・パッチで、子供のいたずら防止・安全機能のないモノを使うのが正解でした。(ヤフオクで企業名入り50本セットを送料込みで1000円以下でゲットしました)。
今週はともかく巻き結びと本結びをたくさん練習することになりそうです。これでコロナ禍が過ぎ去って、ヨット活動再開の暁には、目をつぶっていても速攻でフェンダー結び付けやリーフィングができるようになるはずです。:)
ケーブルしばり紐の旭光製絲さんとFTIの阿部さん、どうもありがとう!
コメント