脱原発するぞと勇ましく、自宅で薪ストーブを使い始めてもうすぐ10年になります。
しかし、そろそろ薪ストーブ実験も終了かなと、まずはエンジン薪割機をヤフオクで譲渡したところです。 大きな薪割り台もすべて割ってしまって薪になってしまいました。
今年の冬で、薪ストーブの主暖房としての使用を 最後にしようと思ってます。
薪ストーブの内訳は大型ヨツール1台、縦型ヨツール1台、廉価版ダッチウェスト1台、普通のダッチウェスト1台。
普通のダッチウェストを手放してからは3台で暖房してきました。 (その他の使用可能な熱源は電気オイルヒーター6台、エアコン5台、北海道から入手したコロナの床暖付FFストーブ、薪で焚けるお風呂です)。
片田舎の金属釘を使っていない古い大きな家で、近代的な断熱材等は一切なしです。
薪ストーブ導入メリット長所pros:
1.家に薪ストーブと煙突があるだけで田舎生活を満喫しているぞという雰囲気が、家にも私にも醸し出される。
2.炎を見てるだけで 幸せを 感じられること。(人と年齢によってはロマンチックになって夫婦仲が良くなるかも、我が家は特に良くなることはなかったですが。。でも炎を見てるだけで少なくとも時間が経つのが早い。最高の暇つぶしにはなる。)
3.鋳物で重量のある機種は ストーブの周りはとにかく暖かい。 (当地は摂氏マイナス12度にもなる極寒地なのにストーブ部屋だけ赤道直下のようで30度も当たり前、冬でも半そででアイスクリームを食べてリゾート気分が味わえる)
4.輻射熱だからか、エアコン暖房と違って体の中から暖まるような気がする。
5.洗濯物も手袋も長靴も運動靴も何でもすぐ完全に乾く。(焦げるほど乾く)
6.友達が家に来た時に、人類にとって『火』とは何であるかと哲学的な議論ができる。
7.電気や灯油やガスが無くなっても、暖房できる。
8.熾火(オキビ)でも料理しようと思えばできる。(1回、2回しかしたことないけど)
9. 料理ができる機種もあるので普通に料理もできる。
10.子どもたちの一生の思い出づくりになる。最近の大人でも知らない『熾火』が何であるかを肌感覚で覚えられる。
11.犬と猫たちが薪ストーブの炎の前だと とりわけ従順になる。
薪ストーブ導入のデメリット短所cons:
1.薪は作りは大変な重労働でコスト高。私はたまたま先祖から受け継いだ里山があるので無尽蔵の薪資源があるが、広葉樹の入手を他者に頼らなければならない人は入手先の長期安定確保自体が容易ではないかも。1シーズンや2シーズンはどうにかなっても、10年も20年もは。。。そのうえ、薪づくりできるだけの健康状態がずっと維持できる保証もないし。高性能高耐久の日本製エンジン薪割機(薩摩深水のまきわーる)は薪ストーブと同じぐらい高価だったし、作業に人を雇うと人件費もかかったし。ちゃんと乾燥した大型薪を買うと灯油代の数倍以上にもなる。でも、2年以上乾燥済みで長さ45cmで片手で持てないような太いサイズの薪はもう販売されていないし。。。。
2.部屋中、小さな粒子の灰ホコリだらけになる。加えて部屋内に薪から落ちる木くずも相当なもの。
3.深夜に薪を入れても朝にはほとんど残らない。就寝後心地良い暖房を持続できる時間は案外短い。
4.百年古民家の太い大きい梁や柱を曲げるほど家を乾燥させる。
5.使わない時期も巨大な薪ストーブが鎮座したままでスペースが使えない。
6.薪割作業や薪運搬中に薪を自分の体にぶつけたり、落したりして、怪我をする。
7.自慢したつもりが、薪ストーブをよく分かっている人から、馬鹿だなという顔をされる。(田舎で昭和時代に薪を使った経験のある人なら、薪ストーブや暖炉には興味を示さない人が多い。だって大変過ぎるのを知ってるからです。わざわざ薪ストーブを選ぶなんて馬鹿みたいと思うのでしょう)
8. 設置場所が片田舎でないかぎり 煙突からの煙と匂いが 間違いなく近所迷惑になる。
9.地震でストーブの脚が折れたり、200kg以上の鋳物なので倒れたら、特に火がついている状態で倒れたらと。。。心配の種になる、なっている。
10.たまにパチィと火の粉が跳ねてフリースが焼けたりするし、顔や目にも危険である。
11.小さな あるいは 従順でない腕白な子供がいるお宅では 危険かも。
結論:
若くて、どうしても火遊びしたい人、炎で夫婦仲を良くしたい人、会社経費で何か買いたい人、あるいは薪やストーブを販売したい人以外は ご自宅での薪ストーブも暖炉も私はもうおすすめしません。加齢・筋力の低下に伴って薪ストーブのお守りは重労働すぎて自分一人では大変すぎると悟りました。 もちろん別荘に設置して、お手伝いさんに準備も掃除もすべていつまでもしてもらえるなら今でも暖炉も薪ストーブも良いと思いますが。。。
と言いながら、新築予定のRC住宅には煙突が通せる穴の代わりにFIXEDはめ殺し?の窓だけはつけておきます。有事災害時にその窓さえ割れば自分で薪ストーブの煙突が取り付けられるようにしておきたいからです。
小さな新宅では北海道仕様のFFストーブと灯油熱源のパネルヒーターが主暖房になる予定です。
では、みなさん、ごきげんよう。
これから沢山ある薪ストーブ関連グッズを秋までにヤフオクで処分せねば。。。。
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